草津市の人口は、2026年6月末時点で14万1,926人、世帯数は6万6,675世帯。草津駅周辺には商業、業務、住宅、公共施設などの都市機能が集まり、駅を利用する人だけでなく、周辺で暮らす人や働く人の動きもあります。
ただし、ひと口に「草津駅周辺」といっても、駅の東口と西口、草津川跡地公園周辺、旧東海道沿いでは街の特徴が異なります。
草津市が策定した「草津駅周辺エリア未来ビジョン」では、駅周辺を「駅西・駅前・駅東・公園・本陣」の5つのエリアに分け、それぞれの特徴を生かしたまちづくりを進めています。
今回は、この5つのエリアを店舗・事務所の出店という視点からご紹介します。
※画像は草津駅周辺の特定の場所を再現したものではなく、街のイメージです。
草津駅周辺が出店候補地として注目される理由
草津駅周辺の特徴は、駅前の商業集積だけではありません。
駅東口側には商業施設や商店街、公共施設などがあり、さらに草津川跡地公園de愛ひろば、旧東海道、草津宿本陣など、日常利用と地域の歴史・文化がつながっています。
駅西口側では、住宅地の整備に加え、YMITアリーナやインフロニア草津アクアティクスセンターなど、スポーツ・交流機能の整備も進んできました。
通勤・通学による駅利用、周辺住民の日常需要、オフィス需要、公園やイベントによる来街など、複数の目的を持つ人が行き交うことが草津駅周辺の強みです。
1.駅西エリア|住宅・公共施設とのつながりを考える
駅西エリアは、公共事業などにより住環境の整備が進み、市街地が形成されてきた地域です。
駅に近い場所には事務所や店舗があり、その周辺には住宅地が広がっています。また、スポーツ・交流施設の整備により、駅利用者以外の来街目的も生まれています。
このエリアでは、周辺住民や働く人の日常需要を捉えることがポイントです。
相性を検討しやすい業種の例
- 事務所、営業所
- クリニック、整体院、リラクゼーション
- 学習塾、各種教室
- 日常使いの飲食店やサービス店舗
駅からの距離だけでなく、周辺住宅からの動線、駐車場の確保、平日と休日の人の動きを確認しましょう。
2.駅前エリア|駅利用者の動線と視認性が重要
駅前エリアは、電車やバス、タクシーなどを利用する人が行き交う、草津市の玄関口です。
駅前立地は人通りを期待できますが、「駅に近ければ、どの場所でも同じ」というわけではありません。改札からの動線、道路の横断、建物の入口、看板の見え方などによって、店舗への入りやすさが変わります。
相性を検討しやすい業種の例
- テイクアウト、カフェ、短時間利用の飲食店
- 美容、物販、各種サービス店舗
- 駅利用者を対象とする事務所や相談窓口
駅前では賃料が比較的高くなる傾向があるため、人通りの多さだけで判断せず、想定客単価や来店頻度と賃料のバランスを見る必要があります。
3.駅東エリア|商業・業務・居住機能が集まる中心エリア
駅東エリアは、草津駅周辺で商店の集積が進み、市街地が形成されてきた地域です。
駅東口周辺には、niwa+(ニワタス)、クロスアベニュー草津、キラリエ草津などの拠点が整備され、商業・業務・居住・交流の機能が集まっています。
また、駅前から商店街、草津川跡地公園、旧東海道方面へ向かう回遊も、このエリアを考えるうえで重要です。
相性を検討しやすい業種の例
- 飲食店、居酒屋、カフェ
- 美容室、エステ、物販店
- 企業事務所、士業事務所
- 来店型サービス店舗
同じ東口側でも、駅前、商店街沿い、路地、幹線道路沿いでは人の流れが異なります。昼と夜、平日と休日の両方を現地で確認することが大切です。
4.公園エリア|滞在する人とイベント時の来街者に注目
草津川跡地公園de愛ひろばは、草津駅東口から中心市街地をつなぐ回遊拠点の一つです。
園内や周辺ではイベントが開催され、家族連れや散歩をする人などが滞在します。駅前の「通過する人」とは異なる客層や利用目的が生まれやすい場所です。
相性を検討しやすい業種の例
- カフェ、ベーカリー、テイクアウト
- 家族連れを対象とするサービス
- アウトドア、健康、体験型の店舗
- 地域イベントと連携できる事業
ただし、イベント開催日のにぎわいだけを見て出店を判断するのは危険です。通常の平日や雨天時にも、どの程度の利用が見込めるかを確認しましょう。
5.本陣エリア|歴史と個性を生かした目的来店型の店舗
本陣エリアは、東海道と中山道の分岐・合流点として発展した草津宿の歴史を感じられる地域です。
草津宿本陣や旧街道のまちなみがあり、駅前とは異なる地域性があります。通行量だけに頼るのではなく、「その店を目的に来てもらう」業態との相性を考えたいエリアです。
相性を検討しやすい業種の例
- 古民家を活用した飲食店やカフェ
- 工芸、雑貨、地域産品などの物販店
- 予約制の店舗や教室
- 歴史や文化とつながる体験型事業
古い建物を利用する場合は、雰囲気だけでなく、耐震性、給排水、電気容量、空調、消防設備、用途変更の必要性なども確認する必要があります。
※画像は草津市内の特定の場所を再現したものではなく、街道・公園周辺のイメージです。
草津駅周辺でテナントを選ぶときの確認ポイント
草津駅周辺で物件を探す際は、駅からの徒歩分数や賃料だけでなく、次の点も確認しましょう。
- 平日・休日、昼・夜それぞれの人通り
- 駅、住宅地、駐車場、公共施設からの動線
- 店舗の間口、視認性、看板の設置場所
- 業種に必要な電気、ガス、給排水、排気設備
- 近隣店舗との競合関係や相乗効果
- 車で来店するお客様の駐車環境
人通りが多い場所が、必ずしもすべての店舗に適しているとは限りません。反対に、通行量が多くなくても、住宅地や目的地からの動線上にあり、固定客を獲得しやすい物件もあります。
まとめ
草津駅周辺は、駅西・駅前・駅東・公園・本陣の各エリアで、街の特徴や人の動きが異なります。
出店場所を選ぶときは、「草津駅から近いか」だけではなく、どのような人が、何の目的で、その場所を通るのかを確認することが重要です。
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