テナント物件を所有しているオーナーにとって、貸し出した会社やお店が撤退するときに巻き込まれたくないのが“トラブル”です
なるべくなら「飛ぶ鳥跡を濁さず」で入居者には退去してもらいたいのですが、ちょっとしたことがキッカケでごたごたに発展してしまうケースもあります。
そこで、トラブルを起こさないためにも原因や防止策をご紹介していきますので参考にしてみてくださいね。
テナント経営における撤退時のトラブルの原因とは?
経営をしていて、撤退時に起こりうる問題は“原状回復”に関するものが多いと言われています。
なぜなら、居住用のアパートなどとは違い、テナントはお店のコンセプトによって内装を自由に変えられてしまうことがほとんどだからです。
でも、この話は別に当然の話ですよね。
コンビニだったところをエステにするには個室を作るために仕切りがたくさん必要ですし、逆も然りです。
問題はその内装が、撤退時にどこまで原状回復してもらえるのかという点です。
基本的にはテナントの壁や床、塗装などの原状回復はすべて借りている側の負担となりますが、契約締結時に書面を交付していなかったり、ちょっとした勘違いがあった場合などは、両者に認識の違いが生まれてしまい、結果トラブルとなることが多いようです。
また、住宅用の物件とテナント用の物件は契約内容で注意すべき点も違い、その点を把握しておく必要もあります。
テナント経営における撤退時のトラブルの防止策とは?
このような問題を未然に防ぐためには、いくつかポイントがあります。
まず、事業用テナントと住宅の貸借の違いについてきちんと理解しておくことが重要です。
そうした上で、貸し出すときには借主に撤退時のルールを書面で書き記しておき、口頭でも丁寧に説明をしましょう。
言った言わなかった、書いてあった書いてなかったのトラブルに発展する可能性が大いにありますので要注意です。
そして、最後のポイントとしては、その説明を相手がきちんと理解・納得してくれているのかを確認することです。
いくらこちらが頑張って説明をしていても、相手が受け入れてくれなくては、一方的な説明になってしまうので、あやふやな理解のままにされてしまい、撤退時のトラブルに繋がりかねません。
トラブルが発生してしまうと、次の引き渡しがいつまで経ってもできない状況が生まれてしまうので、ビジネス的にも損をしてしまいます。
契約の最初と最後こそ、慎重に行いましょう。
まとめ
テナント物件を所有している方は今一度、ご自身の締結した契約書を見直してみることも大事です。
きちんとした運営を行うことで、スムーズに次に引き渡せますし、相手との信頼関係も築くことができます。
大津・草津・栗東・守山・野洲・近江八幡・水口エリアで、テナント経営についてお悩みの方は、テナントテラスまでぜひご相談ください。