店舗や事務所を募集しているものの、なかなか問い合わせが入らない。
そのような状況が続くと、「賃料が高いのではないか」「値下げをしないと決まらないのではないか」と考えるオーナー様も多いのではないでしょうか。
もちろん、周辺相場と比べて賃料が高すぎる場合は見直しが必要です。
しかし、テナント募集では、賃料以外の理由で候補から外されているケースも少なくありません。賃料を下げる前に、まずは募集条件や物件の見せ方を確認することが大切です。
今回は、テナントが決まらないときに確認したい5つのポイントをご紹介します。
1.募集賃料が周辺相場と合っているか
最初に確認したいのは、やはり募集賃料です。
ただし、単純に近隣物件の坪単価と比較するだけでは十分ではありません。
テナント物件の賃料は、次のような条件によって変わります。
- 駅からの距離
- 前面道路の交通量や視認性
- 1階か2階以上か
- 駐車場の有無
- 間口の広さ
- 建物の築年数や状態
- 飲食店が可能か
- 電気、ガス、給排水などの設備状況
たとえば、同じ20坪の店舗でも、1階の路面店と階段のみの2階店舗では、適正な賃料が異なります。
周辺の募集事例だけでなく、実際に成約が見込める水準を踏まえて賃料を設定する必要があります。
2.募集できる業種を狭めすぎていないか
「飲食店は不可」「営業時間は夜8時まで」「音やにおいの出る業種は不可」など、条件を厳しくしすぎると、当然ながら入居候補者は少なくなります。
一方で、建物の構造や近隣環境を考えず、どのような業種でも受け入れることにはリスクがあります。
大切なのは、すべてを禁止するのではなく、物件ごとに受け入れ可能な範囲を整理することです。
たとえば、重飲食は難しくても、カフェやテイクアウト店などの軽飲食なら対応できる場合があります。
また、美容室、整体院、学習塾、事務所など、これまで想定していなかった業種に対象を広げることで、問い合わせが増えることもあります。
3.設備情報が明確になっているか
出店希望者は、賃料や面積だけを見て物件を選んでいるわけではありません。
特に店舗の場合は、次のような設備情報が重要です。
- 電気容量と動力の有無
- ガスの引込み状況
- 給排水管の位置と口径
- 空調設備の有無
- 排気ダクトの設置可否
- 看板を設置できる場所
- トイレの有無
- 営業時間の制限
これらが分からなければ、出店希望者は内装工事費や開業可能性を判断できません。
「詳細は現地確認」とするだけでは、比較検討の段階で候補から外される可能性があります。
募集を始める前に設備状況をできるだけ整理し、図面や募集資料に記載しておくことが重要です。
4.写真や募集資料で物件の魅力が伝わっているか
現在のテナント探しでは、多くの方がインターネットで物件を比較してから問い合わせをします。
そのため、掲載写真が暗い、枚数が少ない、間取りが分かりにくいといった状態では、実際には良い物件であっても魅力が伝わりません。
外観、入口、室内、前面道路、共用部分、駐車場など、出店後のイメージが伝わる写真を掲載しましょう。
残置物が多い場合や室内が暗い場合は、清掃や照明の交換だけでも印象が変わることがあります。
また、店舗として利用した場合のレイアウト例や、想定する業種を募集資料に加えることも効果的です。
5.問い合わせ後の対応が遅くなっていないか
事業用物件を探している方は、複数の物件を同時に検討していることが一般的です。
問い合わせへの回答や内覧の日程調整に時間がかかると、その間に別の物件へ決まってしまうことがあります。
特に、業種の可否や工事内容について、オーナー様への確認に毎回時間がかかる物件は注意が必要です。
あらかじめ次の項目について方針を決めておくと、募集活動が進めやすくなります。
- 受け入れ可能な業種
- 工事可能な範囲
- 看板の設置条件
- フリーレントの相談可否
- 保証会社の利用
- 内装や設備に関する費用負担
入居審査を慎重に行うことは必要ですが、問い合わせへの初動はできるだけ早くすることが重要です。
賃料を下げる前に募集条件全体を見直しましょう
テナントが決まらない場合、すぐに賃料を下げることが正解とは限りません。
月額賃料を1万円下げると、年間では12万円、5年間では60万円の収入減少になります。
一方で、設備情報の整理、写真の撮り直し、募集業種の見直しなどによって成約につながれば、賃料を維持できる可能性があります。
ただし、周辺相場と比べて明らかに条件が合っていない場合は、空室期間による損失も考慮し、早めに賃料や募集条件を修正する必要があります。
重要なのは、問い合わせ件数や内覧後の反応を確認し、どの段階で候補から外れているのかを見極めることです。
まとめ
テナントが決まらないときは、次の5つを確認しましょう。
- 1.募集賃料が物件の条件と合っているか
- 2.募集業種を狭めすぎていないか
- 3.設備情報が整理されているか
- 4.写真や募集資料で魅力が伝わっているか
- 5.問い合わせに素早く対応できているか
テナント募集では、物件ごとに立地、建物、設備、周辺環境が異なるため、住宅のように賃料と間取りだけで判断することはできません。
テナントテラスでは、大津市・草津市・栗東市・守山市・野洲市・近江八幡市を中心に、店舗・事務所・倉庫などの募集や賃料査定を行っています。
「募集しているが問い合わせが少ない」「現在の賃料が適正なのか分からない」「どのような業種なら募集できるのか相談したい」というオーナー様は、お気軽にテナントテラスまでご相談ください。













