駅から離れた幹線沿いの土地のオーナーにとって、ロードサイドテナントの経営は有効な土地活用の1つです。
この記事では、ロードサイドテナント経営のメリットとリスク、そして中途解約に対するペナルティの設定についてまとめました。
ロードサイドテナントのメリットとリスクとは?
ロードサイドテナントの大きなメリットは、駅から遠い立地でも成立する点です。
アパートなどの賃貸住宅の場合、入居者を集めやすいのは駅近や市街地の近くなど、立地条件がシビアです。
一方、ロードサイドテナントは車での来店が基本となるため、そうした好立地でなくとも経営できる可能性があります。
また、建物を賃貸するテナント経営をする場合、賃貸マンションやアパートよりもテナント料を高く設定できるため、収益性の高い経営が可能です。
一方で、テナント経営には店舗撤退のリスクがあります。
店舗が撤退してしまうと賃貸収入は0になるため、初期投資費用が回収できければ赤字となってしまいます。
次の店舗を探す時間がかかるだけでなく、前回入っていたお店と異なる業種が入る場合は、大幅な改装が必要となります。
その結果、膨大な費用もかかってしまいます。
このように、ロードサイドテナントの経営にはメリットとリスクが表裏一体です。
そのため、可能な限りオーナーにとって不利にならない契約にすることが大切です。
ロードサイドテナント経営のリスクヘッジ!中途解約を防ぐためのペナルティとは?
テナント経営では、店舗との契約期間終了時に建物建設費などで借り入れた費用を完済できる条件を提示しておきます。
加えて、中途解約の際にはテナント側にペナルティを課す条項を賃貸借契約に盛り込みましょう。
具体的なポイントは3つです。
1つ目は、次の契約についてです。
「借り手である契約中の店舗が、いままでと同条件もしくはそれ以上の条件で入ってくれる店舗を探し、契約に至れば中途解約できる」という条件を設定します。
2つ目は、残りの賃料についてです。
「解約日から契約満了期間までの賃料を一括して支払えば中途解約できる」という条件を設定することで、オーナーの金銭的なリスクを軽減できます。
「これらの条件を満たせない場合は、敷金や保証金を全額放棄すれば中途解約できる」という条件も加えておけば、借主に対して選択肢を提示した内容にすることができます。
3つ目に、「原状回復は全て借主の責任で行うこと」という条件を設定し、オーナーが工事費を負担するリスクを軽減します。
このように、中途解約されてもオーナーには負担が生じない・中途解約するとテナント側が損になる契約にしておくことがポイントです。
まとめ
ロードサイドテナント経営のメリットとリスク、中途解約に対するペナルティの設定についてご紹介しました。
ペナルティは口約束ではなくきちんと契約書に盛り込み、オーナーにとって金銭的な損失が起こらない契約にしましょう。
滋賀県大津市・草津市や近隣のエリアでテナント物件の経営についてお悩みのオーナー様は、私たちテナントテラスまでぜひご相談ください。