2.物件探し
3.資金調達
4.店舗工事
5.開業準備
2.物件探し
2-1.物件探し
物件探しは非常に労力のいる仕事です。
飲食店や美容室などの来店を促す商売の出店では一番大変な作業かもしれません。何故かというと、それは希望通りの物件が中々見つからないからです。
例えば、飲食店であれば出店候補者はたくさんいます。しかし優良な魅力的な物件は誰もが欲しいと思っています。つまり需要と供給がアンバランスな状態です。ですので、前述で作成した事業計画で想定した予算に収まる物件を探し出すことは非常に困難な作業となるのです。
当社ではお客様のご希望条件(地域、最寄り駅、賃料予算、面積、立地、駐車場状況、引き渡し状態など)をデータベース登録させて頂きまして、該当物件が見つかれば、ご連絡させて頂くことは当然ですが、条件に合致しない物件でもご要望の業種・業態が実現可能と当社スタッフが判断した場合、お声掛けするようにしています。
「見るだけですよ」や「狭すぎるし無理」、「2階は駄目」など色々と小言を言われながらも、実際に物件を内見して頂くと、イメージできることもあり気に入って頂くこと多々あります。
まずは当社スタッフにご要望をぶつけて下さい。何かしら答えが出ると思います。お気軽にお声掛けください。
2-2.概算見積もり
物件がある程度決まったら、およその店舗レイアウトを決めて、内装工事や給排水工事、設備・什器の概算見積を取りましょう。
立案した事業計画書の初期費用(設備資金)と大幅に違いがないか確認しておく必要があります。店舗レイアウトにより席数などにより売上予測も修正する必要があります。
当社では、この時点では複数の工事業者に見積を取る必要はないと考えます。このフェーズでは、開業資金のボリュームを知ることが大切であり、また見積書は融資を受ける金融機関へ提出する必要があります。貴方の事業計画書の妥当性を確認することが大切なのです。
2-3.調査
概算見積と同時に、当該物件で貴方の事業が法律的に営業可能か、認可されるか等を確認しておく必要があります。建築基準法や消防法、風営法などに抵触しては営業できません。
大抵の場合、依頼される工務店さんや建築業者さんが調査して頂けると思います。また、許認可事業の場合、行政書士さんに調査されてもいいと思います。
2-4.入居申し込み
概算見積及び調査して問題がなければ、入居申し込みを行います。入居申込書には、契約者の他に連帯保証人を立てる必要があります。また、多くの契約で保証会社への加入を求められることがあります。
連帯保証人は、同居していない収入のある身内の方になって頂くのが一般的です。事前に連帯保証人になって頂ける方にお話しして、お願いしておいた方が無難です。
また、入居審査は、時と場合によりますが、通常1週間もあれば審査結果が分かると思います。
2-5.契約
入居審査通過後は契約締結に向けて進みます。契約締結と同時にもしくは、1週間以内に決済金の支払いをして頂くことになります。この時点で金融機関からの融資実行されていない場合でも、賃貸契約時の決済金は自己資金で賄えることが理想です。
決済金の内訳として、
① 保証金(または、敷金・礼金) … 賃料の6ヶ月分が目安
② 前家賃 … 入居後の初月の家賃
③ 仲介手数料 … 賃料の1ヶ月分
④ 保証料 … 保証会社加入の場合、総家賃の50%~100%が目安
⑤ 火災保険 … テナント総合保険(借家人賠償保険)
がおおまかな内容となります。